◇ 米の仕入れ・販売調査② 販売数量「減」も在庫「余裕ない」、日米連調べ

 日米連(《一財》日本米穀商連合会、山﨑政治理事長)が公表した「米の仕入れ・販売調査2025.1月アンケート」結果の続報。日米連は2月3日、全ての集計結果を公表した。それによると、多くの米穀販売業者は仕入れが改善していないこと(既報)から、販売数量が減少しているにもかかわらず、在庫に「余裕がない」ことが判明している。

《米の仕入価格》
 令和6年(2024)の端境期の仕入価格に比べて、12月時の仕入価格を訊いたところ、4分の3近くが「30%以上値上がりした」と回答している。「値上がりした」と回答した割合は、合わせて95%に及んだ。

《最も売れている店頭米の価格》
 令和6年12月時の主に売れている商品5㎏入の価格帯(本体)を訊いたところ、最も多かった価格帯は「5㎏3,500円~3,999円」の41%、次いで「5㎏3,000円~3,499円」の32%だった。5㎏4,000円以上と回答した割合は1割超もあった。

《店頭米の販売数量》
 令和6年の端境期の販売数量に比べて、12月の販売数量を訊いたところ、最も多かった回答は「減った」の42%だった。「増えた」は25%だった。

《業務用米の価格》
 令和6年12月時の1㎏の平均価格(本体)を訊いたところ、最も多かったのが「1㎏550~599円」の40%だった。次いで「1㎏500~549円」(29%)、「1㎏600円以上」(14%)と続いた。1㎏500円以上は83%に及ぶ。

《業務用米の販売数量》
 令和6年の端境期に比べて、12月末時の販売数量を訊いたところ、「減った」と回答した割合が27%で、「増えた」の26%を上回った。

《在庫状況》
 令和6年の端境期に比べて、12月時の在庫状況を訊いたところ、「余裕がない」が半数を超えた。「余裕がある」と回答したのは18%だった。

《仕入先》
 令和5年産米の最も仕入れ量が多かった仕入先を訊いたところ、「生産者」が44%と最も多かった。次いで「卸売事業者」(32%)、「JA・集出荷業者」(24%)と続いた。

《保有在庫》
 令和6年12月時で、年間契約の在庫も含めて、いつまで分の在庫を保有しているのか訊いたところ、令和7年(2025)の「4月まで」が27%と最も多かった。端境期の8月まで在庫が持たない割合は、4分の3近くに及ぶ。

《新規仕入先》
 令和6年産米の仕入の際に、新規仕入先を増やしたのか訊いたところ、「増やしていない」(56%)は「増やした」(44%)を上回った。
 「増やした」と回答した者に新規取引先を訊いたところ、「生産者」が60件と最も多かった。次いで「JA・集出荷業者」(26件)、「卸売事業者」(13件)と続いた。

《平均仕入数量》
 令和6年12月の仕入量を訊いたところ、平均値は「99.54t」だった(回答件数110件)。

 調査は1月14~23日、日米連会員などを対象に、メール・FAXで実施。有効回答数は177件だった。

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