◇ 1月の外食売上高、年末年始の長期連休などで前年比+7.7%も企業間で明暗

 (一社)日本フードサービス協会(久志本京子会長)は2月25日、外食産業市場動向調査結果を公表した。それによると、外食産業の1月度売上高は、前年同月比+7.7%と堅調を維持した。前年同月比は4年2か月連続のプラス。「年末年始の長期連休で活発な国内移動と、単月訪日外客数が過去最高を更新したインバウンド増で外食需要は堅調」だったと説明している。だが「消費者の低価格志向が強まる中、一部で客数が前年割れのところもあり、業種間・企業間で差が見られた」とも。

 〈ファストフード〉売上高の前年同月比は+8.1%。「洋風」は、年始需要や各種キャンペーンの好調で、+5.1%。「和風」は、値引きキャンペーンが集客に貢献し、+13.1%。「麺類」は、年始のフェアメニューの好調などで、+18.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き価格改定による単価上昇で売上を維持しているものの、一部で客数減が見られ、+1.3%となった。「その他」は、「アイスクリーム」がアイスケーキなど新商品を発売しテイクアウト商品が好調、「カレー」の価格改定も売上を押し上げ、+9.7%となった。

 〈ファミリーレストラン〉総体で+7.2%。「洋風」は、半額クーポンなどのお得なキャンペーンの展開と、高単価メニューの人気がともに好調で、+6.4%。「和風」は、+8.9%。「中華」は各種キャンペーンが奏功し引き続き好調で、+13.0%。「焼き肉」は、年始の売れ行き好調と価格改定による客単価上昇などで、+2.0%となったが、客数は伸び悩んだ。

 〈パブ・居酒屋〉月中旬に苦戦したところもあったが、年始や新年会需要は比較的堅調に推移し、立地によってはインバウンド需要などもあって+4.7%となった。業態全体の客単価は前年を上回っているものの、低価格指向に合わせた業態に転換するなど、一部では客単価が前年を下回るところも見られた。

 〈ディナーレストラン〉中華圏で「春節」が始まり、インバウンド需要が他業態よりも好調なところが多く、帰省などによる外食需要の堅調で+5.0%となった。

 〈喫茶〉原料高による価格改定で客単価が上昇、好天に恵まれたことで客数も堅調に推移し、+9.8%となった。

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