◇ 令和6年産3月の相対価格、備蓄米放出で▲609円の25,876円

 農林水産省は4月18日、令和6年産米3月の相対取引価格・契約数量を公表した。それによると3月の全銘柄加重平均価格は、前月比▲609円、前年同月比+10,448円の25,876円(運賃・包装代・消費税を含む玄米60㎏当り1等米価格)だった。前月比マイナスは8か月ぶり。

 今回から備蓄米の取引がデータに加わったため、農水省は「割安な備蓄米の契約分が、価格を押し下げた」一因だと説明している。もちろん、相対取引は「令和6年産の契約分」が集計対象となることから、既報した集荷業者→卸売業者に販売した備蓄米「2,761t」とイコールではない。農水省によると契約分は「もっと多い」という。
 また備蓄米として売り渡された量が多い銘柄は、単純に考えると価格を下げそうだが、「中には上がった銘柄もある」という。当たり前のことだが、価格形成には需給の影響が強い。農水省は、今後も備蓄米の計画的な放出で、市場の需給調整を図り、価格の安定を目指す方針だ。
 
 他方、3月の相対契約数量は16万8,721tで、前月比+0.3%、前年同月比▲20.4%の水準。3月までの累計数量は、前年同月比+4.4%の137万9,451t。累計数量は10月以降、〝早喰い〟で出来た貯金を崩し続けている。備蓄米放出によって減少ペースは鈍化したものの、来月にも貯金が底をつくと見られる。

ごはん彩々

ごはん大好き! ごはんの楽しい世界を!

カテゴリー別最新ニュース

商品・事業
一覧
需給・相場
一覧
施策・政策
一覧
調査・研究
一覧
組織と人事
一覧
予算と計画
一覧
決算と業績
一覧
事件・事故
一覧