Genki Global Dining Concepts、米価高騰下でも最高益 持続成長へ新体制始動

 神明グループの㈱Genki Global Dining Concepts(旧:元気寿司㈱、東京都台東区、藤尾益造社長)は5月19日、都内で令和7年(2025)3月期決算説明会を開催した。席上、藤尾社長は、米価高騰が続く市場環境下であっても、過去最高の営業利益を達成したと報告し、事業の持続的成長に自信を示した。

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藤尾益雄会長

 冒頭、藤尾益雄会長は、今年度から始動した新経営体制(既報)について、「旧役員陣ではガバナンスの機能不全や成長戦略に対する取組み姿勢などに問題があった」と振り返り、ステークホルダーに企業の成長・発展を期待してもらえるような役員刷新を実施したと説明。「変化の激しい時代においては、柔軟かつ迅速な意思決定が不可欠」と述べ、組織改革を「第2の創業」と位置づけた。

 続いて登壇した藤尾社長は、直近の米価高騰に触れ、これも含めて成長を実現できたことが「相当強い実績となった」と評価。米価高騰を前提とした経営戦略を展開してきたことを明確にした。

藤尾益造社長

 具体的には、国内事業の営業利益率が過去最高の8.5%を記録。米価や人件費、エネルギーコストが高止まりするなか、営業利益が大幅に伸長した。藤尾社長は「国内既存店の好調が収益を下支えし、投資を継続しながらも増益を実現した」と述べた。財務面では、純資産が170億円を突破し、自己資本比率も50%に迫る水準へと上昇した。

 米価の先行きについては、藤尾会長・藤尾社長ともに「落ち着くかもしれない」との見解を示した。藤尾会長は、政府備蓄米の放出が市場価格を押し下げる要因になると分析。同社では「政府備蓄米をブレンドしながら使っていくこと」も視野に入れているとし、これにより原価が下落することも「十分に想定できる」と語った。

ごはん彩々

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