◇「食生活・ライフスタイル調査」④ニッポンフードシフト認知度7%

 令和5年度(2023)「食生活・ライフスタイル調査」結果の連載。第4回は、定量調査その4「農業・農村をより身近に感じる情報とニッポンフードシフトの認知、理解、関心・共感」。それによると、農業・農村をより身近に感じる情報は、「地域の特色ある農産物や特産品」が約3割と最も高く、次いで「健康的な食生活に関する情報」「日本各地の農業・農村の魅力」「食や農に関する日本国内の課題の分かりやすい解説」と続いた。『ニッポンフードシフト』の認知度は7%で、そのうち8割強は内容の理解をしている。また、説明を見た上での関心・共感は約5割。

〈農業・農村をより身近に感じる情報〉
△全体で「地域の特色のある農産物や特産品についての情報」「健康的な食生活に関する情報」「日本各地の農業・農村の魅力についての情報」「食や農に関する日本国内の課題についての分かりやすい解説」の割合が高い結果となった。令和3年度(2021)から全体の選択数は減少傾向にあるものの、特に「日本各地の農業・農村の魅力についての情報」が減少している。
△男女とも多くの項目で、65~74歳の割合が高かった。

〈ニッポンフードシフトの認知〉
△『ニッポンフードシフト』の説明とロゴマークを提示しての認知度は、全体で「知っていた」は7.0%、「名前を聞いたことがある程度」は15.2%、「知らなかった」は77.9%だった。この傾向は、令和3年度(2021)から大きな変化が見られない。
△年代別では、男女とも15~24歳で認知度が高く、特に男性の方が認知度が高かった。

〈ニッポンフードシフトの理解〉
△全体で「よく理解している」は35.3%、「やや理解している」は51.4%だった。

〈ニッポンフードシフトへの関心・共感〉
△全体で「非常に関心・共感をもった」は11.5%、「やや関心・共感をもった」は38.6%だった。令和4年(2022)との大きな差は見られない。
△年代別では、男女とも65~74歳が最も高く、女性25歳以上は年代が高くなるほど割合が高かった。

〈食や農に関する情報収集・見聞〉
△全体で「食や農に関するテレビ番組を見た」が19.2%で最も高かった。次いで、「食や農に関する新聞記事を読んだ」「WEBサイトやSNSで食や農に関する情報を入手した」の順で割合が高い結果となった。令和4年度(2022)との大きな差は見られない。
△年代別では、男女とも65~74歳の「食や農に関するテレビ番組を見た」「食や農に関する新聞記事を読んだ」の割合が高かった。

〈食や農に対する意識の変化〉
△全体で「適正な価格の食材を購入しようと思った」が33.8%で最も高く、次いで「食や農業の現状を調べてみようと思った」「食や農に関するイベントに参加しようと思った」の順で割合が高い結果となった。

〈食や農業に対する行動の変化〉
△全体で「食品ロスが減るように食材を使い切るようになった」が33.8%で最も高く、次いで「適正な価格の食材を購入するようになった」「生産者をこれまでより応援するようになった」の順で割合が高い結果となった。

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