◇ 全米販DI、1年ぶり「50」を「現状」が下回り「見通し」が上回る

 6月の米販売DIは、3か月前と比べた現状DIが▲5.1ポイントと続落して「47.8」、1年ぶりに良否均衡ラインの「50」を下回った。逆に3か月後の見通しDIは+10.1ポイントと反発して「52.2」、こちらは1年ぶりに良否均衡ラインの「50」を上回った。現状DIと見通しDIの差は▲4.4ポイント(前回+10.8ポイント)と、大幅に縮小した。全米販業務部が7月22日、今年6月の米販売動向調査結果を公表したもの。

 前年同月と比較した現在の米販売量は、「やや増えた」と「増えた」を合わせると50.9%と、前回の45.0%から改善した。
〈主な回答理由〉
△量販店用、業務用ともに増加しており、原料玄米の調達に苦労している。
△精米販売分だけで余裕がなく、卸間売買の数量がかなり減少した。
△マスコミ等メディアで米不足の報道が出てから、量販店、DSの販売が急増した。
△特に6月に入ってから大手スーパー、中小スーパーともに発注数が増えている。

 3か月前との比較では、「やや良くなっている」と「良くなっている」の合計が、「やや悪くなっている」と「悪くなっている」の合計を上回った。結果、現状DIは悪化し「47.8」となった。
〈主な回答理由〉
△原料玄米の不足高騰により量販店の特売が減少。業務用も条件が合わない先は停止している。
△量販店では納入価格とともに販売価格の値上げをしてもらっているが、売行きは落ちていない。
△5年産米の残数が見えてきており、利益を伴わない販売は行わない。販売数量は減少した。

 3か月先の見通しでは、「変わらない」が最も多く、「やや良くなる」が「やや悪くなる」をわずかに上回った結果、見通しDIは良化し「52.2」となった。
〈主な回答理由〉
△6年産米は豊作であるとの期待を込めて「良くなる」と回答。
△6年産の高騰により消費量の減少が心配。
△新米が出回り、玄米販売は回復するが、精米販売は今まで供給がストップしていた納入業者が新米を調達すれば、販売が落ち込むことが予想される。トータルでは6月より上向くことが想定される。

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