◇ 7月の米穀機構DIで需給「現状」最高値維持、逼迫感は天井?

 米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)は8月6日、「7月の米取引関係者の判断に関する調査結果(DI)」を公表した。それによると、需給DIは、現状が横這いの「85」と、前回更新した最高値を維持。一方、見通しは▲10ポイントの「67」と2か月連続の低下。逼迫感が天井に到達したサインと見るべきか。なお、ともに良否判断の境界線である「50」の”上”を14か月連続で維持している。
 価格DIは、現状が+2ポイントの「82」と14か月連続のプラス。見通しは+3ポイントの「63」と、小幅ながら反発した。
 考慮要因では、「米穀の調達状況」が「46%」と引き続き関心が高いものの、前月比▲3ポイント。「国内の在庫水準」は+1ポイントの「35%」と、このところ、じわりと関心が高まっている。
 業態ごとの販売数量を見ると、現状判断DIは前月比で、「小売等」のみプラスで、「生産者」「集出荷」「卸」は揃ってマイナス。特に「卸」は▲12ポイントと、良否判断の境界線である「50」を下回った。見通しDIは前月比で、「集出荷」のみがプラス。「卸」は▲2ポイントとマイナスの傾向が止まらず、「50」をさらに下回った。
 業態ごとの価格を見ると、現状判断DIは前月比で、いずれの業態もほぼ横這い。見通しDIは前月比で、いずれの業態も小幅なプラスとなった。

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