◇ ヤマタネ河原田副社長、おむすび店「新芽の便り」を「情報発信の場に」

 ㈱ヤマタネ(東京都江東区、山﨑元裕社長)は6月3日、既報の通り東京・深川におむすび屋「新芽の便り」を開店、オープンセレモニーを実施した。同店は、今年7月3日にヤマタネが創業100周年を迎えるのを記念し、来年10月末まで期間限定でオープンするもの。おむすびのテイクアウトに加え、店内でランチ営業、日本酒なども提供するディナー営業を行うほか、精米商品や、ヤマタネグループと関わりの深い米産地の商品なども販売する。
 おむすびは定番10種に加え、3か月ごとに切り替わる季節メニュー2品を展開。1個190円~450円。米は、秋田サキホコレ、宮城萌えみのり、青森まっしぐら、秋田あきたこまち、宮城ひとめぼれ、新潟コシヒカリ、新潟新之助、栃木コシヒカリの8種の中から、月ごとに2銘柄を使用する。6月は秋田サキホコレと宮城萌えみのりを使用。店舗内で炊き上げ、提供する。

 一方で、説明に立った長谷川洋100周年事業実行委員長は、「『新芽の便り』は採算は度外視している」とし、「2号店の予定もない」と強調。河原田岩夫副社長は同店を、「おむすび店というより、ヤマタネの情報発信拠点」と位置づけた。「BtoBが中心の企業なので、100周年のわりに認知度は低い。発信したい思いが強かった」といい、「この場を活用して、毎月第4水曜には子ども食堂を開くなどし、地域と繋がっていきたい」とした。同社は同エリアで「越中島再開発事業」も計画しており、「地域の方々の理解をいただく必要がある。また地域に貢献する開発にするためにも情報発信拠点は重要」とした。
 また、河原田副社長は「100周年記念事業のなかで重要視しているのが『社内活性化』」と説明。「新芽の便り」の開店に携わったのも、社内で募集したプロジェクトチームのメンバーで、「店名やメニューなど、部門を超え、様々な部門・年齢の社員が集まって決めた」という。河原田副社長は、「『新芽の便り』という場ができることで、目に見える形でヤマタネの情報発信の場があれば、社員のモチベーションも上がる。子ども食堂などに参画することで、グループで働く意義も感じてもらえる」と期待を寄せた。

左から河原田副社長、小島和子プロジェクトリーダー

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