◇ 7月の外食売上高、前年比+4.3%と堅調続く

 (一社)日本フードサービス協会(久志本京子会長)は8月26日、外食産業市場動向調査結果を公表した。それによると、外食産業の7月度売上高は、前年同月比+4.3%と堅調だった。前年同月比は2年8か月連続のプラス。「前年より土・日が1日ずつ少なく、昨年同様の記録的な猛暑により一部で外出を控える傾向も見られた」ものの、「首都圏では夕立に見舞われたターミナル駅の店舗で雨宿り需要もみられ、7月26日に開幕したパリ五輪の影響で、一部業態の持ち帰り需要が伸びた」。また「円安による訪日外国人需要も引き続き売上を押し上げ、継続する物価高騰に対応した値頃感のある商品への支持も続いている」としている。

 〈ファストフード〉前年比売上高は+4.2%の続伸。「洋風」は、五輪開幕後の持ち帰り需要で+0.9%。「和風」は、7月24日の「土用の丑の日」にちなんだ鰻販売キャンペーンが奏功し、+11.2%。「麺類」は、猛暑に対応した冷たいメニューやサイドメニューが好評で客単価が上昇し、+9.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、比較的手頃な値段のメニューが全国的に支持され、五輪によるテイクアウト需要があったが、土日が少ない影響もあり、±0.0%。「その他」は、「アイスクリーム」でゲームキャラクターとのコラボキャンペーンが好評、+3.0%となった。
 〈ファミリーレストラン〉総体は+4.2%。「洋風」は、昨年から改定が始まったデザートメニューが好評で、+3.3%。「和風」は、曜日回りやゲリラ豪雨の影響を受けたが、受け入れられつつある価格改定やインバウンドの好調により、+7.0%。「中華」は、各種キャンペーンやCMなどの販促施策が実を結び、+8.8%。「焼き肉」は、曜日回りの影響に加えて、高単価業態への敬遠や相次ぐ空調設備の故障などが売上を押し下げ、▲1.5%となった。
 〈パブ・居酒屋〉「パブ・ビアホール」では夜間の降雨で一部のビヤガーデンに支障が出たものの、全体的にはコロナ禍からの回復途上傾向がなお続き、「居酒屋」でも人流回復傾向が継続、訪日外客による利用もあり、+3.4%となった。
 〈ディナーレストラン〉曜日回りの影響で売上、客数とも前月に比べやや伸び悩んだ。また猛暑で外出を控える動きも若干見られたが、インバウンド需要は引き続き堅調で、+2.8%。
 〈喫茶〉季節メニューが好評で、また昨年から一巡した価格改定も消費者に受け入れられ、堅調に推移。ゲリラ雷雨の雨宿り需要もあり、オフィスや駅ターミナル周辺の店舗は集客増で、+8.6%となった。

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