◇ 原材料高騰で約6割の企業が「10%以上」コスト増、日本公庫調べ

 日本公庫(㈱日本政策金融公庫)の農林水産事業本部(旧農林漁業金融公庫)は10月10日、「食品産業動向調査 特別調査」結果を公表した。このうち食品産業での「原材料高騰等への対応」調査を紹介する。それによると、原材料高騰等に伴い「10%以上」コストが増加した企業は、約6割に及ぶことが分かった。

《原材料高騰等に伴うコストの増加》
 令和6年(2024)上半期のコスト増加状況は、全ての業種で9割以上の企業が「前年同期と比較して増加した」と回答。また約6割の企業は「10%以上増加した」と回答した。

《コスト増加分の販売価格への転嫁》
 卸売業や飲食業は、昨年調査(令和5年〈2023〉7月)と比較し、「コスト増分を全額販売価格に転嫁(しようとしている)」または「コスト増分の全額には満たないが販売価格に転嫁(しようとしている) 」と回答した割合が上昇した。一方で、製造業や小売業は低下した。

《コスト増加分を全額価格転嫁していない(する予定がない)理由》
 製造業や卸売業は、「原材料価格の上昇スピードに価格転嫁が追い付かないから」と回答した割合が最も高い。一方、小売業や飲食業は、「販売数量の減少により売上高が低下するおそれがあるから」と回答した割合が最も高くなっている。

《コスト増加への対応策として取り組んだもの》
 過去調査(令和4年〈2022〉7月)と同様に、「歩留まり・ロスの改善」と回答した割合が最も高く、次いで「仕入・調達以外のコストを削減」、「産地の変更」となった。
 過去調査(令和4年〈2022〉7月)に比べて、「仕入・調達以外のコストを削減」と回答した割合が▲7.4ポイントとなり、「産地の変更」と回答した割合が+6.2%となった。

 調査は今年7月、郵送とインターネットの併用方式で、全国の食品関係企業6,753社を対象に実施したもの。有効回答数は2,418社、回収率は35.8%だった。

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