◇ 卸以降の売れ行き、前年同期割れ続く
2024/10/22/ 11:00
農林水産省は10月21日夜、令和6年産米流通情報のまとめサイト「令和6年度(2024)米の流通状況等について」掲出データを更新、公表した。それによると、生産者⇒集荷業者⇒卸売業者までは新米流通が本格化してきたものの、卸以降の販売数量は「売れなくなってきた」状況が見てとれる。一頃の買いだめ需要の反動と、店頭価格上昇の影響とみられる。
POSデータに基づく量販店での販売数量は、「8月5日以降伸びが著しい週が3週継続。9月2日以降の週は前年を下回る水準で推移し、10月7日の週は前年同期比▲23%」と指摘。
流通シェア3割を占める大手卸10社の量販店への販売数量は、10月第2週(10/5~11)で前年同期比▲23%、うち令和6年産米(8社集計)は▲19%だった。前週比だと▲6%で、うち令和6年産米は▲3%。
また10月第3週(10/12~18)の見込みでは、前年同期比▲25%(うち令和6年産▲21%)だが、前週比+2%(うち令和6年産+14%)と、わずかながら盛り返しつつある。
集荷業者による令和6年産米の10月10日までの累計集荷数量(生産者⇒集荷業者)は前年同期比▲15%と下回ったものの、前回公表時(9月30日まで累計)からの積み上げは+52%に到達。同じく10月10日までの累計出荷数量(集荷業者⇒卸売業者)は前年同期比+60%で、前回公表時からの積み上げは+35%に達している。