◇ 鈴茂器工の最新機器・試作機を実演展示、「スズモフェア2024東京」開幕

 10月23日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で「スズモフェア2024東京」が開幕した。鈴茂器工㈱(東京都中野区、鈴木美奈子社長)グループの最新機器・試作機などを実演展示するもの。10月24日まで。

 今回、特にアピールしていたのが、初お披露目となった「おむすび製造半自動化システム(仮称)」。ご飯盛り付けロボット「Fuwarica(ふわりか)」で盛付けたご飯を半自動でおにぎりに仕上げるシステムで、生産速度は、オーダーから出来上がりまで「約40秒」。作り置きや陳列することなく、常に「出来たて」を提供できることから、鈴茂器工は「店内生産・販売の当たり前が変わる」とアピールしている。

 ただ「半自動化」の名称どおり、具材充填と、おにぎりの包装は手作業となる。この理由を「具材は多種多様なため、機械の汎用性を考えると、具材を入れるのは手作業がベスト」と説明。また、多くの店舗で採用できるように「機械のコンパクト化を図ったため」とも。
 このシステムは「大阪・関西万博2025」で、象印マホービン㈱(大阪府大阪市、市川典男代表)が出店するおにぎり専門店に採用されている。

 スズモフェアの開幕をもって販売開始となった「受付自動配席AIシステム ARESEA(アレシア)」も、初お披露目となった。店舗オペレーションにAIを組み込むことで、受付対応の自動化と、店舗の状況に合わせた最適な配席を実現するもの。店内が混んでいる時は「席を詰めて案内」、空いている時は「店内を広く案内」するなど、「まるでベテランスタッフのような臨機応変な対応」を見せるという。利用料はサブスクで月3万円程度、イニシャル費用は200万円程度。

 このほか、握り具合をワンタッチで切り替えることができる「新シャリ玉ロボット」の試作機や、部品を交換するとシャリ玉ロボットで「ミニおむすび(1個30g)」を作ることが出来るオプション、他社との協業事例などを紹介している。

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