グラナリアコクゾウムシ

 いわゆる貯穀害虫の一種。学名Sitophilus granarius (Linnaeus) 。英語ではgranary weevil。成虫は一般的なコクゾウムシやココクゾウムシより一回り大きい2.5~4.0mm。飛翔能力がないのが大きな特徴。穀物に、象の鼻のような口吻で穴をあけて卵を産み込む。そのまま穀物のなかで孵化した幼虫は発育して蛹になり、成虫となって穀物から発生してくる。成虫になってからも穀物を食べる。
 中国が平成30年(2018)、日本に対する米輸入の条件の一つとして、グラナリアコクゾウムシの除去(燻蒸)を追加で掲げたことにより、注目を集めた。
 グラナリアコクゾウムシは、日本への定着が確認されていない。しかもコムギ、オオムギ、トウモロコシなどに発生するのが大半で、米で発生した例はほとんど報告されていない。といって「絶滅した」とは言い切れない。確認には莫大な費用と手間がかかるが、実害がないものに費用も手間もかけられるはずがない。日本では逆に、海外からの輸入農産物の植物検疫条件として、グラナリアコクゾウムシが登場する。ただし、現行の輸入穀類等検疫要綱では、コムギとオオムギにのみ消毒基準(臭化メチル)が存在する。

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