販売環境整備米

 はんばいかんきょうせいびまい。過剰を解消するため、民間主導で隔離した平成22年産米およそ17万1千tのこと。集荷円滑化対策(過剰米短期融資制度)の基金残を財源に活用した。
 集荷円滑化対策の基金は、もともと豊作による過剰米を隔離するための財源。加入農家の拠出金のみで構成されており(最初の基金造成の段階で政府貸付を受けているが、償還を終えている)、この財源を本来的な目的で使用したのは平成17年産の1回のみ。隔離玉を主食用以外の用途に売却したことによる収入もあり、最終的に約321億円の基金が残されていた。
 これを財源に買い集めたのが販売環境整備米で、買入単価を1等10,500円と、ほぼ平成22年産の概算金並みに設定している。隔離した「販環米」は飼料用に処理することが決まっており、飼料用への売却が順次進んでいたのだが、これには後日談がある。
 平成23年(2011)といえば東日本大震災の年。震災の発生とともに先行き不透明となったことから、農林水産省の〝助言〟に基づき、いったん飼料用への売却を中断。「もったいない」との理由から、政府米の最古米在庫と同数を入れ替えて、平成23年(2011)10月27日から飼料用への売却を再開している。

ごはん彩々

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