自家採種

　じかさいしゅ。生産者が自ら収穫した稲から翌年播種する種籾を採種すること。
　通例の稲作生産者は、農協の種苗センターなどから種子更新した種籾を購入して播種する。あるいは苗を購入して直接圃場に移植（田植）する。これだと、種子更新が保証された種籾あるいは苗だから、常にＦ_１を作付けることになる。そうでなく自家採種した場合、Ｆ_２やＦ_３になってしまう。するとＦ_１とは似ても似つかない米を収穫することがあり得る。
　例えば、コシヒカリのＭＮＵ（メチルニトロソウレア）突然変異種であるミルキークイーンは、言わばコシヒカリともち米の中間品種。Ｆ_１は正しくミルキークイーンだが、Ｆ_２はコシヒカリかもち米、どちらかに特徴が偏ることになる。自家採種を繰り返せばＦ_３、Ｆ_４と進み、最終的にはミルキークイーンではなく、コシヒカリかもち米、どちらかを作付けることになってしまう。
　ただし、複数代まで自家採種を続けても性質が変異しない安定的な品種も存在することが、事態をややこしくしている。

ごはん彩々

さらにさらにお米がつきにくい、理想のしゃもじ 極（きわみ）

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