スポット(取引)

 すぽっと(とりひき)。比較的短期な米の売買取引のこと。
 我が国米穀取引の(量的に)大宗を占める相対取引が、産地(売り手)から流通業者(買い手)への売買であるのに対し、スポットは流通業者同士が玉を融通しあう取引であるケースが多い。また相対取引が、契約から引取まで期間を空けることが多い(つまり比較的長期の契約)のに対し、スポット取引は比較的短期の契約が多い(契約イコール引取)。
 ただし我が国米穀取引には(少なくとも大規模・公的には)「市場」が存在しないため、相対取引は主に農協全農)や集荷組合(全集連)などと流通業者との間で、まさしく「相対」で取引がなされる。これに対しスポットは、相対で取引するケースはほとんどなく、仲介業者らが主宰する小規模な「スポット市場」を通じて取引するのが通例。
 代表的なスポット市場には、㈱日本農産情報(年間取引数量およそ18万t)や㈱クリスタルライス(年間取引数量およそ5万t強)があり、これらには流通業者だけでなく産地(集荷)業者も参加しており、契約のなかには比較的長期なものもあり得る。
 流通業者にしてみれば、仕入全量を相対取引で調達するのではなく、スポット市場からの「当用買い」で補完することによって、リスクを軽減するのが常套手段となっている。だがスポット取引は小規模であるが故に価格のフレが大きく、乱高下を招きやすいという別な意味でのリスクもある。

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