等級
2024/6/08/ 18:28
とうきゅう。農産物検査法に基づく農産物検査を受検した後の格付のこと。よく間違われるが、決して「品質」を直接的に表すものではなく、単なる品位。
農産物検査制度はもともと、流通業者が米穀をはじめとした主要食糧を取引する際、現物を見なくても取引できるよう設けられた流通規格に特化した制度。本来は最終消費と何の関係もない。
水分と被害粒、死米、着色粒、異種穀粒、異物の(混入)最高限度も設けられているが、等級の違い、すなわち「格付」を決めるのは、ほとんど整粒歩合と言っていい。
このうち最上級の「1等」が流通上、建値の基本になることが多い。といっても、あくまで整粒歩合で1等だから、2等以下を選別すれば(歩留りは下がるが)1等玉ができあがる。したがって必ずしも2等以下の玉の品質が「悪い」わけではない。