倒伏

 とうふく。稲が倒れること。
 穂に実(米)がつけば、稲の〝頭部〟が重くなり、穂が垂れる。「稔るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という故事ことわざは、比喩だけでなく事実を指してもいる。健康な稲であれば、稔って頭を垂れても倒伏することはないが、生育に何らかの障害があった稲の場合は倒伏もありうる。
 この場合の障害とは、根張りや茎の太さだけを指すのではなく、雨風といった外的な要因も含む。単に倒伏した「だけ」なら、健康な稲であれば復旧も可能だが、倒伏した際に稲体を損傷すると、復旧が難しくなる。茎が折れてしまうのは論外として、水を張った水田で倒伏し、穂が水に浸かれば、そこから病害虫の侵入を許したり、場合によっては登熟中の種子が発芽を始めてしまったりする。この極端なケースが台風被害。ただし、いわゆる「風(かぜ)台風」なら通過後の復旧がありうるが、「雨(あめ)台風」だと難しくなる。

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