必須元素
2024/6/09/ 09:40
ひっすげんそ。生物の成育あるいは生育(つまり生命維持)に必要な元素のこと。
植物の場合、一般に認められ、科学的にも根拠のある必須元素は、16種類。いわゆる3大元素と言われる炭素(C)、水素(H)、酸素(O)を除くと、大きく多量(主要)必須元素と微量必須元素とに大別できる。多量必須元素は比較的どこにでも存在しており、さほど摂取に困らない元素で、それだけ必要量が多い元素でもある。これに対して微量必須元素は、必要量のわずかな元素と言える。
植物の多量必須元素は6種類で、うち3大要素と言われるのが、いわゆる「NPK」。つまり窒素(N)、燐酸(リン、P)、加里(カリウム、K)。残る3種の多量必須元素は、石灰(カルシウム、Ca)、苦土(マグネシウム、Mg)、硫黄(s)。
微量必須元素は、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、ホウ素(B)、塩素(Cl)の7種類。
ちなみに人間(ヒト)にとっての必須元素は、3大元素を除くと、多量必須元素が、窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(s)、鉄(Fe)、塩素(Cl)、ナトリウム(Na)の9種類。
微量必須元素が、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、ホウ素(B)、フッ素(F)、アルミニウム(Al)、珪素(Si)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、砒素(As)、セレン(Se)、ヨウ素(I)の15種類。