落水

 らくすい。イネの生育ステージあるいは作業の一つ。圃場から水を抜く作業のことだが、中干しと異なり、稲の生育ステージの最後(収穫前)に行う作業を指す。「水を(圃場から)落とす」の意味。出穂の30日後、刈取の10日前が目安。つまり登熟を完了させる作業が落水と言える。
 落水は稲の生育ステージ上、必要な作業ではあるが、土壌が固まることから、コンバインの走行性の安定など、特に刈取作業をスムーズに行う意味もある。
 ただし落水は、その適期の見極めが非常に難しく、その年の天候や圃場の土壌条件などによって異なる。早く落水しすぎれば玄米の充実度が劣り、未熟粒くず米胴割などの発生原因になる。また水分不足により病害虫の被害も被りやすくなる。
 逆に落水が遅れると、が熟れすぎることになり、これまた玄米品質を低下させる。当然、倒伏の原因ともなる。圃場ごと、年産ごと刈取の適期を判断し、そこから逆算して落水する必要がある。

ごはん彩々

遠藤五一さんが作ったお米

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