ガット

 GATT 「関税と貿易に関する一般協定」(General Agreement on Tariffs and Trade)の略。国際協定なのだが、ジュネーブにあった事務局は、事実上の国際機関として機能していた。昭和22年(1947)調印、昭和23年(1948)発足。
 昭和19年(1944)のブレトン・ウッズ協定では、「世界恐慌(1930年代)と保護貿易主義が、第二次大戦の一因になった」との反省に立ち、円滑な自由国際貿易を実現するため、3つの国際金融機関の発足が盛り込まれた。うち2つ、IMF(国際通貨基金)とIBRD(国際復興開発銀行、現在の世界銀行)の発足は実現したものの、ITO(国際貿易機関)の発足は様々な事情から頓挫。そのため代替的な暫定措置として、多国間協定締結の恰好をとったのが、ガットの始まり。
 以降、ジュネーブ、アヌシー、トーキー、(第2次)ジュネーブ、ディロン、ケネディ、東京、ウルグイアイと、8回にわたるラウンド(多角的貿易交渉)の末、平成7年(1995)のWTO(世界貿易機関)の発足に漕ぎ着けるまで、実に48年の間、ガットは事実上の国際機関たる国際協定のままだった。ちなみにガットからWTO協定に衣替えしたのと同様、現在のWTO事務局も、ガットと同様、ジュネーブにある。

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