KR

 ケネディ・ラウンド(Kennedy Round)の略。その成果に基づく食糧援助行為あるいは援助米を「KR」と呼ぶことが多い。
 ケネディ・ラウンドは、ガット(関税と貿易に関する一般協定)が行っていたラウンド(多角的貿易交渉)の一つ。昭和39~42年(1964~1967)の間に行われた6回目のラウンドにあたり、ここで初めて本格的な農業交渉が含まれるようになった。通常、ラウンドの名称は第1回会合の開催地から名づけられることが多いが、ケネディ・ラウンドの名称の由来は、昭和37年(1962)、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領の年頭教書で提唱されたことに基づく。ただしケネディ大統領は、交渉の開始を見ることなく暗殺されている。
 ケネディ・ラウンドの成果として、国際穀物協定が成立。これに基づき、主要先進国には、開発途上国に対する食糧援助義務が課せられた。日本には毎年一定程度、アジア、中東、アフリカ、中米の開発途上国を対象に、小麦の援助(無償輸出)が義務づけられているが、これを米で代替してもいいことになっているため、概ね毎年20万tほどのMA米が無償で運ばれている。
 国産の政府米ではなく、MA米を使うのは、相手国がジャポニカを好まないため。したがって一度MAで輸入したインディカを、再び税金で輸出している。なお国際穀物協定で課せられた援助義務のなかには、食糧そのものではなく、食糧生産技術の援助(農業機械や農業生産技術者の派遣)も含まれており、これをKRと区別する意味で「2KR」(に・けーあーる)と呼ばれている。

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