カドミウム

 cadmium 原子番号48の金属元素。元素記号は「Cd」。人体にとって有害で、特に日本では「イタイイタイ病」によって、腎機能への障害に端を発した骨への障害が知られている。またWHO(世界保健機関)は、発癌性の存在を勧告している。
 亜鉛族元素の一つであり、「化学的挙動」は亜鉛と酷似。常に亜鉛鉱にカドミウムも含まれているため、公害への関心が薄かった時代、精錬所などの下流域の土壌にカドミウムが蓄積することが多かった。この土壌中のカドミウムは、pHの酸性度が高いほど農作物に吸収・蓄積されやすくなる。
 日本の土壌は大半がアルカリ性でないため、カドミウムが溶出し、農作物に吸収されやすい環境にあると言える。このため各品目ごと残留基準が設けられている。
 食品衛生法で、米におけるカドミウム残留基準は、当初1.0ppmだった。この当時、食糧庁は独自基準として「0.4ppm」を設け、0.4ppm以上1.0ppm未満の検出米は非食用に処理していた。その後、コーデックス委員会(国際食品規格委員会)による国際基準が「0.4ppm」に改められたことを受け、日本政府もこれを批准、食品衛生法の基準も0.4ppmに改められた。

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