カントリーエレベータ

 Country Elevator 米穀の乾燥調製貯蔵施設の一種。「CE」と略されることが多い。発音としては単に「カントリー」とも。
 搬入用昇降機(エレベータ)、乾燥・調製設備、貯蔵ビン(サイロ)からなる。生籾を乾燥設備(大抵は火力)で所定の水分含有率まで低下させ、籾のまま貯蔵、必要に応じて摺り調製した玄米を出荷する施設。貯蔵量は規模によって様々で、最近では1ビンあたり250~300tが複数ビンあるタイプが主流になってきた。サイロ内で乾燥・調製する一体型タイプも登場している。
 本来、アメリカ中西部などの穀倉地帯で、穀物の貯蔵用サイロが大型化したことで搬入用エレベータが必要になり、「田舎の昇降機」の意味で名づけられたとの語源が有力だが、諸説ある。
 このアメリカのCEを真似て昭和30~40年代、農林省(当時)がモデル事業として導入を開始したのが日本のCEの始まり。したがって「カントリーエレベータ」という名称は、日本におけるCEの正式名称ではない。あくまで「共同(大規模)乾燥調製貯蔵施設」だ。
 またアメリカのCEが、大規模農家による多様な穀物貯蔵に用いられるのに対し、日本のCEは、ほぼ米穀のみを複数農家が共同で貯蔵するのに用いられる。

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