◇ ヤマタネ第2四半期も増収減益、食品部門は精米・玄米ともに▲も増収増益

 ㈱ヤマタネ(東京都江東区、山﨑元裕会長、河原田岩夫社長)は11月8日、令和7年(2025)3月期第2四半期決算を公表した。それによると、連結ベースで増収減益となり、最終も減益となっている。
 食品部門(米)は、昨年の猛暑の影響で米の生産量が減少した事に加え、災害に備えた備蓄需要があったことから、需給が引き締まった。その結果、原料調達が計画通りに進まず、精米販売と玄米販売ともに前年同期を下回り、精米販売は▲18.5%の3万玄米t、玄米販売は▲31.7%の7千玄米tとなり、総販売数量は▲21.4%の3万7千玄米tだった。一方、昨年10月にM&Aで100%連結子会社となった加工食品卸売業の㈱ショクカイは、事業所給食向けを中心に堅調に推移し、結果的に増収となった。営業利益は、販売数量の減少と、原料玄米の急激な価格上昇で、顧客への価格転嫁がやや遅れたものの、8月以降の令和6年産の新米販売では、顧客への安定供給と価格転嫁を進め、ショクカイの加工食品販売も概ね堅調に推移し、増益で着地した。
 ただし、総体では、ショクカイが業績に寄与したものの、物流部門の外注コスト、人件費やセキュリティ強化対策コスト、のれん償却額の増嵩などにより、減益となった。

 また令和7年(2025)3月期の連結業績予想を修正、減益見通しとした。売上高は、精米販売が量販店を中心に堅調であることなどから上回る見込み。片や営業・経常利益は、物流部門の一部荷主の解約や、IT関連・人的資本などの将来に向けた基盤整備のための各種投資の増加などで、業績予想を下回る見込みとなった。当期純利益は、特別利益で一部事業の売却などによる増加が見込まれることから、業績予想を据え置いた。増減率は、売上高+6.3%、営業利益▲7.7%、経常利益▲6.3%、当期純利益±0.0%。

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