◇ 新米供給量こそ堅調も、総体の販売数量〝水面下〟2か月以上

 農林水産省は11月11日夜、令和6年産米流通情報のまとめサイト「令和6年度(2024)米の流通状況等について」掲出データを更新、公表した。それによると新米の供給量こそ堅調だが、総体の販売数量は前年同期割れがもう2か月以上続いている。

 POSデータに基づく量販店での販売数量は、「8月5日以降伸びが著しい週が3週継続。9月2日以降の週は前年を下回る水準で推移し、10月28日の週は対前年同期▲10%」と指摘。10/7週▲23%、10/14週▲2%、10/21週▲14%と、9月に入ってからは〝水面下〟で〝乱高下〟が続いており、回復の兆しは全く見えない。

 流通シェア3割を占める大手卸10社の量販店への販売数量は、10月第5週(10/26~11/1)で前年同期比▲11%、うち令和6年産米(8社集計)は+2%だった。前週比だと±0%で、うち令和6年産米は+6%。
 また11月第2週(11/2~11/8)の見込みでは、前年同期比▲2%(うち令和6年産+11%)、前週比▲1%(うち令和6年産+3%)と、新米だけはまだしも堅調だが、総体には前年同期割れが連続している。

 集荷業者による令和6年産米の10月31日までの累計集荷数量(生産者⇒集荷業者)は前年同期比▲12%と下回り、前回公表時(10月20日まで累計)からの積み上げは+17%(前回+15%)と、わずかながら盛り返した。同じく10月31日までの累計出荷数量(集荷業者⇒卸売業者)は前年同期比+33%で、前回公表時からの積み上げは+27%(前回+21%)と、こちらもわずかながら盛り返している。

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