◇ 令和6年産10月の相対価格+1,120円の23,820円は史上最高値を更新

 農林水産省は11月19日、令和6年産米10月の相対取引価格・契約数量を公表した。それによると10月の全銘柄加重平均価格は、前月比+1,120円、前年同月比+8,639円の23,820円(運賃・包装代・消費税を含む玄米60㎏当り1等米価格)と、農水省が相対価格の報告徴求を求めるようになってからの最高値を更新した。
 コメ価格センター時代まで遡ると、平成5年産の通年価格23,607円をも上回ったわけだが、平成5年産は大不作年だったため、途中で入札取引を中止している。また消費税率が異なる。
 一方、10月の相対契約数量は27万4,490tで、前月比+8.8%、前年同月比+59.9%の水準。9月が前年比倍増近かったことを考えると、やや緩んだようにも見えるが、現在の末端で売れていない状況からすると、〝早喰い〟が未だ続いていることになる。

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