◇ 11月の米穀機構DI、米価高騰「続く」見方つよまる
2024/12/06/ 11:30
今後も米価高騰が続くとの見方が強まっている。12月6日に米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)が公表した「11月の米取引関係者の判断に関する調査結果(DI)」によるもの。
それによると、需給DIは、現状が+2ポイントの「78」と僅かながら反発。見通しは+5ポイントの「71」と続伸し、逼迫感は当分続きそうだ。なお良否判断の境界線である「50」の〝上〟は1年6か月連続で維持している。
価格DIは、現状がほぼ横這いとなる「89」と、高水準を維持。見通しは+8ポイントの「67」と、今後も米価は高くなるとの見方が強まっている。
考慮要因は、引き続き「米穀の調達状況」(53%)への関心が高い。「国内の在庫水準」への関心が薄まる一方、「作柄」「消費者の動向」などに関心が集まっている。
業態ごとの販売数量を見ると、現状判断DIは前月比で、「生産者」「集出荷」「卸」いずれもマイナス。「小売等」はほぼ横這いだった。見通しDIは前月比で、「卸」が+14ポイントと大幅増し、良否判断の境界線である「50」を上回った。
業態ごとの価格を見ると、現状判断DIは前月比で、いずれの業態もマイナス。見通しDIも、「生産者」「集出荷」「小売等」はマイナスとなったが、全業態で良否判断の境界線である「50」を上回っており、米価の高止まりは続くと見ている。