◇ 米価急騰で江藤農相、「何もしないのかと言われれば、考えなければならないと思う」

 総務省が12月20日に公表した消費者物価指数(11月)で、米類が前年同月比+63.6%と過去最高の伸び率だったことをめぐり、江藤拓農相は「農産物に限らず全てのものの価格は市場で決まるのが大原則」としつつも、価格高騰に対し「農水省は何もしないのかと言われれば、考えなければならないと思う」と述べた。ただ「市場価格に国が介入することは、正しいことだと思っていない」とも。12月20日に開いた閣議後定例会見で述べたもの。
 また記者から政府備蓄米の放出について問われ、食糧法の規定では「価格の変動」を理由に「放出する条項はない」と説明。この「大原則は曲げるわけにはいかない」と、改めて政府備蓄米放出の可能性を否定した。さらに「いわゆる国民の生命・財産を守るための備蓄米を大量に出した時に、大変な事態が起こった場合、所定の備蓄量がないのも問題だ」とも指摘している。

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