◇ 令和6年産RiceJ米価、12月中旬は+305円の「23,644円」

 全米販が算出する「RiceJ米価」、令和6年産12月中旬は、「23,644円」(12月上旬比+305円、前年同期比+8,409円)となった。

 「RiceJ米価」は、全米販オリジナルの国内産主食用うるち米価格の指標で、毎月3回(上中下旬)更新する。オリジナルとはいっても、農林水産省が毎月公表している相対取引価格をベースに、米穀機構DIを組み合わせることで、「これが今の日本の米価だ」と呼べる毎旬の価格を弾き出していく。算出方法は以下の通り。

《確定値の算出方法》
 農林水産省が公表している相対取引価格は、銘柄(産地・品種)ごとの加重平均価格であれば、出回り数量に基づくものであるため、かなり確度の高いものと言える。しかし全銘柄加重平均となると、前年産の農産物検査を受検した数量でウェイト加重平均しているため、「その時」の出回り量による平均の上下動が、全く反映されない。
 そこで「RiceJ米価」(確定値)では、相対取引価格・数量が公表されている銘柄(令和6年産であれば118銘柄)〝だけ〟を加重平均した。建値は「東京または大阪着値、1等、包装代込、税込み」で変えていない。毎月1回ではなく毎月3回(上中下旬)なので、間の2回は前後の2か月間から単純トレンドで弾き出している。

《速報値(予測値)の算出方法》
 ここまでなら月3回とはいえ、「先月末(下旬)までの米価に過ぎない。ここからは「予測」の要素をどうしても取り入れざるを得ない。そこで用いるのが、米穀機構DI。ただしDI値そのものではなく、前月から今月にかけての変化率を掛け合わせる。式としては、

「RiceJ米価」の前月確定値×米穀機構DI(価格・現状)の前月から今月にかけての変化率×米穀機構DI(価格・見通し)の前月から今月にかけての変化率÷3(3か月先の見通しのため)

 これだけだと微妙なズレが生じるため、上記の式で求められた1次予測値と、後に判明する確定値との乖離率を弾き出し、その前年産平均値を計数として掛け合わせている。

ごはん彩々

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