◇ 東洋ライス×信州大学、玄米「亜糊粉層」の腸内細菌への影響あきらかに

 マウスを用いた動物実験で、玄米の糠層・亜糊粉層を摂取すると、健康の維持増進に有用とされる腸内細菌が増加し、なかでも亜糊粉層を摂取すると乳酸菌「ガセリ菌」が増加するとともに、腸内細菌の多様性が高まることが分かった。1月8日に東洋ライス㈱(東京都中央区、雜賀慶二社長)が公表したもので、信州大学との共同研究で明らかにした。

 これにより東洋ライスは、独自の加工技術で開発した「金芽米(米粒表面に亜糊粉層を残した白米)」や、「金芽ロウカット玄米(玄米粒表面の硬く防水性の高いロウ層を除去した玄米)」といった「栄養と食味を両立する米」の普及拡大に繋がる可能性を指摘。また、これらを摂取し腸内細菌の多様性が高まることは、疾病や生活習慣病などの予防といった、消費者の健康増進に繋がるとも。東洋ライスは、「昨今の医療費増大、食料自給率低下、米生産者不足等の一助になるべく、今後も研究を通じ、日本のコメの価値向上に取り組んでまいります」とコメントしている。

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