◇ 12月の米穀機構DI、米価水準「より高くなる」
2025/1/10/ 11:00
米価水準がより高くなるとの見方が強まっている。1月10日に米穀機構(《公社》米穀安定供給確保支援機構、福田晋理事長)が公表した「12月の米取引関係者の判断に関する調査結果(DI)」によるもの。
それによると、需給DIは、現状が+7ポイントの「85」と続伸。見通しは+9ポイントの「80」と4か月連続の増加となり、逼迫感はしばらく収まらないと見ている。なお良否判断の境界線である「50」の〝上〟は1年7か月連続で維持している。
価格DIは、現状が+3ポイントの「92」と、高水準を維持。見通しは+9ポイントの「76」と、米価水準はまだ高くなると見ている。
考慮要因は、引き続き「米穀の調達状況」(57%)への関心が高く、「国内の在庫水準」(26%)にも関心が集まっている。
業態ごとの販売数量を見ると、現状判断DIは前月比で、いずれの業態もプラス。なかでも「卸」が+22ポイントと大幅増し、良否判断の境界線である「50」を上回った。一方、見通しDIは前月比で、「卸」が▲34ポイント、「小売等」が▲26ポイントと大幅減。全業態で良否判断の境界線である「50」を下回る格好となった。
業態ごとの価格を見ると、現状判断DIは前月比で、「生産者」「卸」がマイナス、「集出荷」「小売等」はプラスと分かれたが、全業態で良否判断の境界線である「50」を上回る水準を維持している。見通しDIは、いずれの業態もプラスとなり、価格高騰は続くと見ている。