◇ 12月全POS平均は前月比+25円の5㎏3,485円、取引数量は3,000t台に回復

 12月のうるち精米小売価格(POSデータ)は、全POS取引平均価格(全体の加重平均)で5㎏3,485円だった。11月の5㎏3,460円から+25円(+0.7%)と、小幅ながらも上昇した。前年同月比で見ても、+1,472円(+73.1%)と、〝ほぼ倍〟といった恰好。農林水産省が1月17日、マンスリーレポート1月号のなかで明らかにしたもの。
 それによると12月の小売価格(POSデータ)は、上昇傾向が続く銘柄が太宗を占めるが、北海道ななつぼし、青森まっしぐら、山形はえぬき、茨城コシヒカリなどがマイナスに転じている。

 一方、全POS取引数量は、続伸の3,553t(前月比+580t、前年同月比▲138t)。3か月ぶりの3,000台となった。
 ドラッグストアの全POS取引平均価格は、5㎏3,461円(前月比+188円、前年同月比+1,625円)と続伸、3か月連続の3,000円台となった。

 農林水産省は同じPOSデータに基づきパックごはん(無菌包装米飯)の販売数量も公表しており、12月の販売数量は420t(前年同月比+4.2%)だった。

 公表した小売価格は、㈱KSP-SPが提供するPOSデータに基づき、農林水産省が5㎏精米袋に換算して加重平均したもの。同データは全国の量販店およそ1,000店舗を網羅しているものの、比較的小規模な店舗が多く、店舗数にも変動があり、タイムラグが生じることもある。こうしたことに留意が必要ではあるが、細かな産地銘柄別の小売価格を知る手段としては唯一の存在となっている。

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