◇【TDB情報】令和7年 節分シーズン「恵方巻」大幅な値上げ、「米など価格上昇で」
2025/1/27/ 11:00
帝国データバンクは1月24日、令和7年(2025)節分シーズンの「恵方巻」価格調査の結果を公表した。それによると、一般的な五目・七目の恵方巻の平均価格は、1,094円(前年比+14.2%)だった。海鮮恵方巻は、1,944円(+12.4%)。帝国データバンクは、「米をはじめ海産物や鶏卵の価格が上昇し、大幅な価格引き上げが相次いだ」と分析。だが「手ごろな価格帯の恵方巻では、価格据え置きや値下げといった動きもあり、価格帯の二極化が進行している」とも。
また今シーズンも前年に引き続き、ほぼ全ての企業で予約制が導入されたという。足元では、「食材の価格高騰が続き、食材廃棄コストの抑制を図る目的で、生産本数やメニュー数の絞り込み、完全予約制を導入する動き」があるとの声も上がっているという。ただ、「こうした動きは1本2,000円前後の中~高級価格の恵方巻で多く、1本1,000円以下の恵方巻では当日の店頭販売が占める割合も高いなど、予約制によるフードロス対策には依然として課題も多い」と指摘。「恵方巻は当日の需要予測が難しく、日持ちがしないという難しい特徴を抱えるなかで、予約制や値引きシールによる当日売り切りといった努力が、小売業界・消費者ともに求められる」と結んでいる。