◇ 全米販業務部が令和6年産米 農産物検査アンケート② 機械鑑定 関心あるも「仕入れていない」

 全米販業務部「令和6年産米の農産物検査等に関するアンケート」集計結果の続報。前年に続き、機械鑑定への「関心がある」が最多にもかかわらず、実際は「仕入れていない」回答が最多だった。今後「仕入れたい」意向も前年に比べて増えてはいるものの、さほど多いわけでもなく、「どちらともいえない」が最多。理由を訊くと、「機械の器差に不安がある」などがあがった。

 「その他」(具体的な事由)を訊くと、まず肯定派の意見は、「検査の精度を上げるのはいい事。等級間の価格差を広げて生産者に良いものを作る意識をもたせる様な取組を希望する」。
 中立派の意見としては、「機械鑑定を普及させるには、現行の農産物検査を廃止しないと難しい。数値と目視の差(感覚の差)は埋まらない」、「官能検査結果と現状の機器検査結果のギャップを縮めていくことが課題」など、現状の課題を指摘する声が並んだ。
 否定派の意見は、「機械の器差に不安がある」「もみが整粒に鑑定されたり、明らかに間違っていることもあり目視検査は必要」など。

 調査は、昨年11月26日~12月10日に実施したもの。回答数は67組合員(前年67組合員)で、うち検査員有資格者は30(前年26)。延べ有資格者数は167人(前年198人)。

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