◇ 7年産デビューの新しい岩手米「白銀のひかり」、栽培マニュアル公表

 岩手県は3月、県オリジナル水稲新品種「白銀のひかり」の栽培マニュアルをホームページに公表した。令和7年産でデビューする白銀のひかり(岩手141号)は、既存のいわてっこに代わる県北向け新品種として位置づけられている。

 栽培面に目を向けると、系統としては銀河のしずくを母/ふ系243号を父に持ち、出穂期は「いわてっこ」並~やや早く、成熟期はいわてっこ並の「早生の中」。耐冷性はいわてっこ並の「強」で、葉いもち抵抗性は「極強」/穂いもち抵抗性は「やや強」、耐倒伏性はいわてっこよりも優れる。また、いわてっこよりも穂数は少ない一方で1穂籾数が多く、収量は10a当たり620㎏(いわてっこ582㎏)。栽培適地は「県北部・沿岸北部及び県中部・沿岸南部の標高240m以上」。

 さらに、炊飯米の外観は銀河のしずく並に優れ、いわてっこ並みの良食味だという。

 今年度中にも7年産農産物検査対象銘柄として新規設定(岩手)される見込みであり、昨年末まで作付経営体を募集、今年1月に結果を通知している。

 なお、品種名は「銀河のしずくゆずりの粒の白さを『白銀』で表すとともに、県の稲作を照らす希望の『ひかり』になってほしいとの想いを込めた」とのことだ。

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