米価高騰で、「米を食べる頻度が減った」35.9%
2025/3/13/ 13:30
昨今の米価高騰を受けて、「米を食べる頻度が減った」割合が35.9%にのぼることが分かった。3月13日、アンケート調査を展開する㈱mitoriz(東京都港区、木名瀬博社長)が公表した「米に関する調査」結果によるもの。
普段の米を食べる頻度
最も多かったのは「毎日食べる(週7日)」で、53.3%と半数以上を占めた。次いで「ほぼ毎日食べる(週5~6日)」の29.1%、「週半分程度食べる(週3~4日)」の10.3%と続いた。米を食べる頻度が「週5日以上」が8割以上を占めており、米は日常食であることが分かる。

米価高騰の実感度
米を「食べる」と回答した人のうち、「米の価格高騰を実感しているか」を訊いたところ、「実感している」が83.3%と太宗を占めた。「少し実感している」(9.5%)と合わせると、9割以上が実感していることが分かる。
「実感している」を年代別にみると、20歳代以下が71.8%に対し、60歳代以上は85.9%と、年代が上がるにつれて実感度が高まる傾向がみられる。

米を食べる頻度の変化
「減った」(「減った」+「少し減った」の合計値)と回答した割合は35.9%にものぼった。
年代別でみると、「減った」のみの割合は20歳代以下が14.1%と最も多く、年代が上がるほど下がる傾向となったが、「少し減った」と合わせると50歳代が37.5%と最も多くなった。また「変わらない」の割合は、60歳代以上が66.8%と最も多かった。

米の購入時に重視する点
最も多かったのは「価格」の78.7%。次いで「品質(味・食感)」の53.0%、「産地」の34.6%、「ブランド・銘柄」の32.9%と続いた。
年代別にみると、20歳代以下では「価格」を重視する人が84.5%と最も多く、加えて「産地」「安全性(無農薬・減農など)」「調理のしやすさ(無洗米)」も他の年代より高い割合を示した。一方で「品質(味・食感)」は50歳代が56.1%と最も高く、「ブランド・銘柄」は60歳代以上が37.8%と、年齢が上がるにつれて品質やブランドへの関心が強まる傾向がみられた。

米の購入する際の行動に最も近いもの
最も多かったのは「安く買えるお店を探して購入する」の40.7%。次いで、「価格を気にせず、いつも通り購入している」の18.5%、「特売のタイミングを狙ってまとめて購入する」の14.8%が続いた。
また「購入頻度を減らし、消費を抑えるようにしている」が11.4%、「価格が下がるまで極力買わない」が5.7%と、価格高騰の影響を受けて消費を抑えている層は少数派となった。

米の代替で主食にしたい食品
最も多かったのは「うどん」(68.7%)で、次点は「パン」(67.1%)だった。
年代別にみると、「そば」は年代が上がるほど割合が高くなる傾向となった。また、20歳代以下では「イモ類」(25.4%)「シリアル」(21.1%)「オートミール」(14.1%)を選ぶ割合が他の年代よりも高く、若年層では主食の選択肢がより多様化している様子がうかがえる。

米5㎏の平均価格推移
mitorizの消費者購買行動レポートデータサービス「Point of Buy」の会員が投稿したレシートデータ(1万5,445枚)を基に分析したところ、2025年2月の平均価格は3,625.5円(前年同月比+1,772.5円)だった。1年間でほぼ倍増している。

調査は3月3~6日、「Point of Buy」の会員を対象にインターネット上で実施したもの。有効回答数は3,008件。
