◇ 日本公庫「米の購入」調査① 65%が購入量「変化していない」

 「昨秋~今年1月」と米不足報道が過熱する前の「昨年7月以前」を比べた場合、6割強の消費者は米の購入量に変化がないことがわかった。日本公庫(㈱日本政策金融公庫)が3月13日に公表した「米の購入」に関する消費者動向調査の結果によるもので、1月、インターネットで全国の20~70代の男女各1,000人に訊いた。米価上昇に対しては約5割が「納得していないがやむを得ない」と理解を示しているが、徐々にめん類やパンへのシフトも進んでいるようだ。本紙では調査の概要を連載する。

1.米を食べる頻度

 まず、米を食べる頻度はいずれの世代でも「1日2食」(43.0%)が最も多く、若い20代は「1日3食」、食の細くなる70代は「1日1食」の割合が高い。

2.令和6年秋以降の家庭における米の「購入量」

2-1.令和6年秋以降の家庭における米の購入量

 家庭での米(パックご飯や調理済商品除く)の購入量について、「令和6年(2024)7月以前(米不足が話題となる前)」と比べて「新米が店頭に並び始めた昨秋以降」に変化したかを尋ねたところ、「変化していない」(64.7%)が最も高く、次いで「減少した」(16.6%)、「一時的に減少したが元に戻した」(9.7%)の順だった。同居家族人数別で見ると、「減少した」は「1人暮らし」世帯で最も高い。

2-2.購入量減少の内訳と代替食品

 「減少した」をより詳しく調べると、「米を食べる頻度を減らした」(72.6%)が最も高く、「1食当たりの量を減らした」(29.2%)も目立つ。これを同居家族人数別に見ると、1人暮らし世帯で「米を食べる頻度を減らした」(80.4%)割合が高い。
 また、米を減らした代わりに食べる量や頻度を増やした食品を訊いたところ、「めん類」(60.8%)、「パン」(54.1%)が優位に高い。

3.令和6年秋以降の家庭における米の「保管量」

 続いて米不足が話題となる前と比べて、昨秋以降の家庭での米の「保管量」が変化したかを尋ねると、「変化していない」(69.3%)が最も高く、「減少した」(9.3%)、「一時的に増加したが元に戻した」(6.9%)が続く。

〈続〉

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