◇ 津田物産、J-クレジットで農業生産法人・鈴生と協業スタート

 農業生産法人の㈱鈴生(静岡市、鈴木貴博社長)は3月18日、米穀卸の津田物産㈱(大阪市、黒川悦春社長)とともにJ-クレジット制度を活用した取り組みを開始すると発表した。

 野菜などの作物を手掛ける鈴生は、水田の中干し延長によるメタン削減の推進に向けた「顔が見えるクレジット協会」を設立・運営している。一方の津田物産も環境負荷低減の取り組みに注力する中で、農林中央金庫が両社のマッチングを支援し、両社の連携が実現したという。

 今後、まず津田物産は「顔が見えるクレジット協会」の生産者である㈱ファームランド西田(山口県下関市、西田英史社長)が創出したJ-クレジットを鈴生(事務局)から購入し、全国から仕入れる米の栽培過程で排出された温室効果ガスをオフセット(相殺)することで、〝温室効果ガス排出量が実質0の環境配慮米〟として販売する方針だ。
 また、津田物産はファームランド西田が生産する「温室効果ガス排出量削減に貢献した米」の一部を直接仕入れる予定だとしている。
 なお、ファームランド西田の経営面積は50ha弱(主食35ha/飼料用米5ha/加工用米8ha)。

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