◇ 2月の外食売上高、インバウンドや価格改定で前年比+6.0%

 (一社)日本フードサービス協会(久志本京子会長)は3月25日、外食産業市場動向調査結果を公表した。それによると、外食産業の2月度売上高は、前年同月比+6.0%と堅調を維持した。前年同月比は4年3か月連続のプラス。営業日数は1日少なかったものの、インバウンドの好調や、価格改定による客単価上昇などが売上増に繋がったと説明している。また消費者は、「価格にますます敏感」になっているとし、それに対応した「〝価格据え置き〟などの低価格を売りにしたブランドやキャンペーン」も好調を継続していると分析している。

 〈ファストフード〉売上高の前年同月比は+5.9%。「洋風」は、ランチメニューの提供時間の延長やテレビ露出で、+4.8%。「和風」は、これまでの価格改定の影響で、+11.4%。「麺類」は、比較的低い客単価が強みで、+8.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「持ち帰り米飯」で平日の営業日数減が客数と惣菜売上などに影響し、▲1.9%となった。「その他」は、営業日数減に加え、気温低下で「アイスクリーム」が客数減となったが、これまでの価格改定による単価上昇で、+6.7%となった。

 〈ファミリーレストラン〉総体で+6.5%。営業日数減も、コストパフォーマンスを重視したモーニングメニューの導入など各種キャンペーンの展開で、「洋風」は+6.0%、「和風」は+9.1%、「中華」は+12.6%となった。これまで好調を続けてきた「焼き肉」は、営業日数減の影響と価格改定による単価上昇で客数が落ち、▲1.6%となった。

 〈パブ・居酒屋〉営業日数は減ったが、インバウンド需要のほか、単価が低めの商品が健闘し、+2.7%となった。

 〈ディナーレストラン〉上旬の「春節」などでインバウンド需要が好調なところが多く、+6.3%となった。インバウンドはウインタースポーツや温泉など、雪のある地方に分散したのか、都心部では売上がやや振るわなかった店舗もあった。

 〈喫茶〉一部地方の大雪など天候要因が客数に影響したところあったが、引き続き原料高による価格改定で客単価が上昇し、+7.3%となった。

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