◇ 神明HD、旧・神明デリカをロピア系に売却「川上事業に経営資源を集中」
2025/3/31/ 10:15
㈱神明ホールディングス（兵庫県神戸市、藤尾益雄社長）は3月28日付で、ロピアなどを運営する㈱OICグループ（神奈川県川崎市、髙木勇輔代表）に対し、神明グループのデリカ事業を担ってきた旧㈱Shinmei Delicaの全株式を譲渡（売却）した。「近年の高温が続く異常気象などにより、米を取り巻く環境が大きく変化している状況を踏まえ、当社グループは日本の農業を守るため『川上事業』への経営資源の集中を図るべく決定した」と理由を説明している。
2014年に伊藤忠食糧㈱から買収したコメックス㈱（当時、以下同）は、2015年に㈱神明デリカへと商号変更。弁当やおにぎりなど中食向けの米飯製造・販売を担い、2016年には㈱神戸屋子会社の㈱イーグルデリカを買収し、2017年に同社を吸収後「㈱Shinmei Delica」へと再び商号変更。2023年には冷凍事業にも参入するなど、業容を拡大してきた。
なお、今回の譲渡に先んじて、3月1日付で「コメックス㈱」（京都府城陽市、池端泰將社長）へと商号を戻していた模様だ。OICグループ側のリリースでは、コメックスを「炊飯の匠」と評価し、「画期的な惣菜や商品の強化・サービス・事業を生み出すことが期待される」としている。
