◇【TDB情報】2025年4月の食品値上げ、4,000品目突破

 帝国データバンクは3月31日、4月以降の食品値上げの動向を公表した。食品主要195社を対象とした定期調査によるもの。それによると、4月の値上げは4,225品目と、1年6か月ぶりに4,000品目を突破した。

大規模な値上げラッシュ発生の見通し

 家庭用を中心とした4月の飲食料品の値上げは4,225品目。値上げ1回あたりの平均値上げ率は、月平均16%。単月の値上げ品目数としては、4か月連続で前年同月を上回った(+1,328品目、+45.8%)。値上げのピークを迎えた2023年10月以来、1年6か月ぶりに単月で4,000品目を超えるなど、大規模な値上げラッシュが発生する見通し。

調理用みそ製品など「調味料」が最多

 食品分野別にみると、調理用みそ製品を中心とした「調味料」(2,034品目)が最も多かった。「酒類・飲料」(1,222品目)は、缶ビール・缶チューハイなどの酒類で一斉に価格が引き上げられたほか、コーヒー飲料が値上げとなり、2024年10月以来、6か月ぶりに単月で1,000品目を超えた。

2025年通年の値上げ累計1万1,707品目

 2025年通年の値上げは、9月までの公表分で累計1万1,707品目となり、前年実績(1万2,520品目)の9割超の水準に到達するなど、前年に比べて値上げのペースが早まった。
 年間の平均値上げ率は15%と、前年(17%)に比べ低下傾向で推移。食品分野別では冷凍食品やパックごはんを中心とした「加工食品」が3,499品目と最も多かった。飲食料品における値上げの勢いは、前年に比べ大幅に強まっている。

最大の値上げ要因「原材料高」

 値上げ要因では、原材料などモノ由来の値上げが多くを占める一方で、人件費や物流費など「サービス」価格上昇の影響を受けた値上げが拡大。今年の値上げ要因のうち、最も大きいものは「原材料高」(97.8%)で、要因別の集計を開始した2023年以降で最も高い水準となった。他方で、トラックドライバーの時間外労働規制などが要因となった輸送コストの上昇分を価格に反映する「物流費」由来の値上げは81.8%を占め、前月調査時(80.9%)から割合がより拡大した。「人件費」由来の値上げも45.1%を占め、前回調査時(43.5%)から拡大。最低賃金の引き上げや人手不足に伴う昇給・賃上げによるコスト増から、価格改定に踏み切るケースが増え始めた。

年間累計2万品目前後に到達か

 前年にみられた急激な為替の変動による値上げは一服傾向にあるものの、天候不順による生育不良や過去の円安で肥料価格の上昇、燃油などのエネルギー、輸送費用といった間接コストが重なり、米や野菜類をはじめとした国産食材では調達コストの増加が続いている。2025年の値上げ動向は、全体的に値上げの動きが低位に抑えられた前年に比べ、少なくとも今夏にかけて断続的な値上げラッシュの発生が見込まれる。
 2025年の値上げ品目数は、4月に予定ベースで前年実績(1万2,520品目)を上回るとみられる。年間累計では、賃上げによる人件費や物流費といった粘着性の高い値上げ要因が押し上げる形で、最大で年2万品目前後に到達すると予想される。

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