◇ 富士経済調べ、「加工食品国内市場」2031年に24.8兆円規模へ

 加工食品の国内市場は、2031年には24兆8,678億円に達する見込みであることが分かった。4月10日、㈱富士経済(東京都中央区、菊地弘幸社長)が公表した「加工食品市場(19カテゴリー・386品目)調査」結果によるもの。

 2024年は、前年に続く価格改定や単価上昇で市場拡大を予想している。特に、清涼飲料、菓子、デザートなど嗜好性の高い分野での消費増が目立つ。一方、調味料分野などでは節約志向の高まりでPB(プライベートブランド)への需要シフトが顕著となっている。
 メーカー各社は、健康機能・簡便性・個食対応商品といった付加価値訴求型商品の投入を進めており、今後も低価格商品と付加価値商品による二極化が加速する見通しだ。

 原料高に伴い、商品単価の上昇が続くことで、市場は緩やかに拡大。2031年には市場規模24兆8,678億円を予測する。

 なお、2019年に比べて2024年市場伸長率が高い品目としては、オートミール(+633%)、育児用液体ミルク(+284%)、麦芽ドリンク(+269%)などが上位を占めた。背景には、健康志向の高まりや育児環境の変化、簡便調理ニーズの増加があるとされる。

 調査は昨年12月~今年1月に実施したもので、参入企業へのヒアリングや各種文献調査を基にしている。

ごはん彩々

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