◇ ツルハとウエルシアが経営統合でドラッグストア再編加速、アジア展開視野

 イオン㈱(千葉市、吉田昭夫社長)、㈱ツルハホールディングス(北海道札幌市、鶴羽順社長)、ウエルシアホールディングス㈱(東京都千代田区、桐澤英明社長)の3社は4月11日、資本業務提携の最終契約を締結したと発表した。

 2月28日に発表した提携方針に基づき、3社による協議を経て合意に至ったもの。ツルハHDとウエルシアHDによる経営統合と、イオンによる株式取得などの資本関係を通じて、ヘルス&ウエルネス事業における国内外での競争力獲得などの包括的体制を構築していく。

 統合の目的は、国内で少子高齢化・過疎化が進行する地域が増加するなか、医療・介護・生活支援機能を備えたドラッグストアの地域インフラ化に対応するため。特に地方では、生鮮食品や雑貨などのワンストップ買い物需要が高まっており、これに応える体制整備が急務とされている。
 また、ASEAN諸国を中心とした海外市場でも、高齢化や医療アクセスの不均衡といった課題が顕在化している。3社は、それぞれが有する店舗網、調達・物流体制、顧客データ基盤等を統合的に活用することで、グローバル展開における競争力強化を図る。

 ウエルシアHDはツルハHDの完全子会社となり、両社合わせて売上2兆円超、店舗数およそ5,500を擁する日本最大のドラッグストア連合体となる。

 なお報道によると、ツルハの発行済み株式数の9.7%を保有している英運用会社のオービス・インベストメンツは、今回の経営統合に反対の立場をとっている。ツルハHDの企業価値を過小評価していると指摘するほか、イオンによる統合会社の子会社化にも反対している。

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