◇ 備蓄米放出めぐり全米販らと意見交換、江藤農相「安定供給を1日も早く取り戻したい」
2025/4/14/ 16:30
備蓄米放出をめぐり、江藤拓農相と全米販、各小売団体は4月14日、東京・霞が関の農水省・第1特別会議室で意見交換を行った。米価の高止まり解消に向けた関係者間の意見集約を目的として実施したもの。
全米販からは、山﨑元裕理事長、藤尾益雄副理事長(㈱神明社長)、塩沢均理事(ベイクックコーポレーション㈱社長)、浜辺宣昭氏(エバーグリーン㈱社長)、横尾信浩氏(㈱アグリック社長)の5名が参加した。冒頭の江藤農相の挨拶は以下の通り。意見交換の詳細については後報する。

○ 毎日、米をめぐる報道が続いている。国民の関心が極めて高い。極めてイレギュラーな状態であり、国としても異例の対応として、備蓄米の放出をしている。
○ 消費者の皆様方に、安定供給を1日も早く取り戻したい――という気持ちは、皆様方も我々も同じだと理解している。皆様により一層のご協力いただきたく、今日は意見交換を行う。

○ 先日、総理に約1時間にわたり、流通それぞれの段階で前年よりも多くの在庫があることが明らかになったこと、これまでの入札結果、米流通の現況について説明した。国が所有する財産である政府備蓄米の売り渡しとその目的について、是非とも理解いただきたい。そして、卸売業者・小売業者の皆様方、その他流通関係者の皆様方にも、米価の高止まり解消に向けた取組みを要請するよう、総理から指示をいただいたところだ。
○ これまで2回の入札を行ったが、4月21日の週には3回目の入札を行う。また今年の端境期も、いわゆる去年の夏のような状況になると心配している人が多いと聞いているが、このような事態も踏まえて、端境期に向けて毎月計4回の入札を行おうと考えている。是非その辺を理解いただきたいと思う。
○ これまでの政府備蓄米の売渡に対する意見並びに今後の売渡について、どのような対応、そして改善点などがあれば率直に意見をいただければありがたい。
《小売団体》
△日本米穀商連合会
△東京都米穀小売商業組合
△(一社)日本スーパーマーケット協会
△(一社)全国スーパーマーケット協会
△オール日本スーパーマーケット協会
△日本チェーンストア協会
