◇ ヤマタネ×トレ食×新みやぎ農協が未利用バイオマス活用で協定締結、籾殻由来セルロース事業化へ

 ㈱ヤマタネ(東京都江東区、山﨑元裕会長、河原田岩夫社長)は4月16日、トレ食㈱(福島県南相馬市、沖村智代表)、新みやぎ農協との3者間で、未利用バイオマスの有効活用に関する協定を締結したと発表した。籾殻処理に係るコストや環境負荷の低減を図るとともに、資源循環による生産者還元を目的として、持続可能な農業モデルの構築を目指すもの。

 国内では、年間およそ150万tの籾殻が排出されており、その処理に伴うコストと環境負荷が多くの産地にとって課題とされてきた。今回の協定によって、トレ食が開発した、薬剤を用いずにセルロースを抽出する独自技術を活用し、籾殻由来のセルロースを製造・販売する事業を開始。抽出装置は、新みやぎ農協管内である宮城・栗原市に設置する予定だ。

 ヤマタネは事業の運営主体を担い、トレ食は装置開発・保守を担当、新みやぎ農協は籾殻などの未使用バイオマスの供給や検証・支援を行っていく。3者はこの事業を通じ、循環型農業の確立に向けた産地連携の強化を図る方針。

 将来的には、籾殻以外の多様な未利用バイオマスへの技術展開を視野に入れ、抽出セルロースをセルロースナノファイバーや生分解性プラスチックの原料とするほか、抽出残液の農薬利用、バイオ燃料化などによる農業と再生可能エネルギーの融合モデルの構築も計画している。

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