◇ ホビークッキングフェアに米穀機構ら出展、全米販事業部は炊き方教室
2025/4/17/ 16:15
4月17日、「ホビークッキングフェア2025」と、同時開催の「第4回ネクストテーブル これからの食卓展」が東京ビッグサイトで開幕した。消費者と本音でふれあうことのできる食のマーケティングフェアとして、食品企業などが出展するイベント。
昨年に続き、米穀機構が「太巻き祭りずしステージ」を展開するほか、全米販事業部が講師として「米の美味しい炊き方」をテーマに料理教室を開く。19日まで。
△米穀機構(公益社団法人米穀安定供給確保支援機構)
「ワザあり!簡単!未来へつながるふるさとごはん」をテーマに出展し、クッキングステージでは「太巻き祭りずしステージ」を開催。見た目も美しく味もおいしい、千葉県房総地方の郷土料理「太巻き祭りずし」の作り方を実演披露する。
17日の取材時には、歌手の和田琢磨さんが「太巻き祭りずし」作りに挑戦しており、その出来栄えに会場から拍手が起こっていた。参加者には試食提供を行い、「かわいい」「家でも作れるかも」といった声が上がっていた。
米穀機構は、伝統的な食文化や郷土料理の手軽さを紹介するほか、作るところから楽しむことができる〝ごはんメニュー〟を知る機会を提供することで、米の消費拡大を狙う。


△全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)
「ひと手間でワンランク上の炊き上がり」をテーマに、いつものご飯が美味しく炊けるテクニックを紹介する料理教室を開催。事業部の池戸澄江主任調査役が講師を務め、炊飯技術を紹介するだけにとどまらず、米の保存方法や栄養バランスへの理解を深めることができる内容となっている。
17日の取材時には満席で、多くは壮年期の女性が占めていたが、米穀関連企業の従業員も参加していた。試食は、押し麦を加えた「麦ごはん」を提供。参加者からは「麦の風味が程よく、違和感なく食べられる」と好評だった。また講義では炭水化物・脂質・蛋白質の黄金比(6:2:2)に基づく食事バランスの重要性を強調。ダイエットに糖質制限を取り入れる人が多いなか、「ごはんを減らすより、適量を正しく摂ることが健康維持には重要」だと訴えた。最後には、景品「極しゃもじ」を賭けたじゃんけん大会も実施し、参加者同士の交流を深めつつ閉会した。


△(一社)赤飯文化啓発協会
アルファー食品㈱(島根県出雲市、林隆史代表)従業員がプレゼンターとして出展。全国のご当地赤飯をパネル展示で紹介するほか、家庭の炊飯器を使って短時間で簡単に作ることができる赤飯関連商品などを展示している。赤飯は〝ハレの日〟だけでなく、日常食としての普及も進んでいることから、出展を通して「赤飯は手間のかかるものではない」ことをアピールする。また「お赤飯の日」(11月23日)の認知拡大にも注力している。

△JAグループ宮城・古川農協
古川農協のInstagram公式アカウントと連動したプレゼント企画を実施。大﨑市産「ささ結」真空パック無洗米キューブや、「古川美味うどん」など1日あたり約500セット限定で配布する。17日は開場直後から長蛇の列ができ、お昼を前に配布が終了。担当者は「古川農協管内の特産品の認知度アップに大きく貢献できたのでは」と自信をのぞかせた。

