3月の外食売上高、インバウンド強く前年比+7%も米の高止まり懸念材料

 (一社)日本フードサービス協会(久志本京子会長)は4月25日、外食産業市場動向調査結果を公表した。3月の外食産業の売上高は前年同月比+7.0%と堅調を維持し、前年同月比がプラスとなったのは3年4か月連続のことだ。

 引き続きインバウンドが追い風になっている一方、物価高騰で消費者の選別は進んでおり、一部業態・企業では客数が前年割れとなるなど業種間・企業間で差が見られる。さらに備蓄米の放出が始まったが、米の高止まりが続いていることも経営圧迫の一因だと分析している。

〈ファストフード〉(全体はプラス)
 「洋風」は、定番の季節商品や期間限定の新商品、値引きキャンペーンなどが好調でプラス。
 「和風」は、異物混入報道で客数に影響が出たが、客単価がカバーしプラス。
 「麺類」は、春休みの家族需要と割安感のある商品が消費者に支持されプラス。
 「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き価格改定による単価上昇でプラスも、回転寿司の高単価品の伸び悩みや客数減が下押し要因となった。
 「その他」のうち、「アイスクリーム」は気温の寒暖差が大きい中で暖かい日の販売が堅調、「カレー」は値上げでデリバリー客が減少も客単価がカバーし、全体はプラス。

〈ファミリーレストラン〉(全体はプラス)
 「洋風」「和風」「中華」は、営業日数減も、コストパフォーマンスを重視したモーニングメニューの導入など各種キャンペーンの展開でプラス。
 「焼き肉」は、営業日数減の影響と価格改定による単価上昇で客数が落ち、マイナス。

〈パブ・居酒屋〉
 営業日数は減ったが、インバウンド需要のほか単価が低めの商品が健闘し、プラス。

〈ディナーレストラン〉
 上旬の春節などでインバウンド需要が好調なところが多く、プラス。インバウンドはウインタースポーツや温泉など、雪のある地方に分散したのか、都心部では売上がやや奮わなかった店舗もあった。

〈喫茶〉
 一部地方の大雪など天候要因が客数に影響したところあったが、引き続き原料高による価格改定で客単価が上昇し、プラス。

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