鈴茂器工25年3月期は増収増益、ご飯盛付けロボ「Fuwarica」好調

 寿司ロボットなどを手掛ける鈴茂器工㈱(谷口徹社長)が5月13日に公表した2025年3月期の本決算は、連結ベースで増収約3割増益。販管費の増嵩があったものの、全般に堅調な販売や価格改定効果が寄与した。

 【国内】全体売上高は+3.4%の着地。寿司ロボットはスーパーからの新規出店に伴う需要が堅調だったものの、大手回転寿司チェーンからの入替需要が一巡した影響で売上高は減少。
 その一方、ご飯盛付けロボット「Fuwarica」は大手レストランチェーン店などの入替需要や新規出店に伴う需要が増加した。またこの日、直近予想から+1円(前期比+2円)の期末増配を決めている。

 【海外】全体売上高は+16.6%の着地。東アジアは、モンゴルでの米飯食の拡大に伴う食品工場向け大型機の販売が増加した一方、中国の景気低迷で設備投資計画の中止・延期があり、減収。
 中国景気の影響は東南アジアにも波及したが、日系企業を中心に需要が増加し、概ね前年度並みだった。
 また、北米は日本食の普及や日系企業の進出が加速し、機械化や省人化の動きも高い水準で推移。3Qから大手スーパーマーケットチェーンでの店内調理向けに寿司ロボットの導入が始まったことや、4Qからおにぎり市場の拡大に伴う大手テイクアウトチェーンへのおにぎり成型機の導入などがあり、需要が拡大した。
 欧州は、ウクライナ戦争による影響が継続しているものの、需要の掘り起こしや販売店支援活動などが奏功し、需要は回復基調にある。

ごはん彩々

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