◇ 穀検2年連続減収、新研究所建設工事は再開
2024/6/19/ 12:30
(一財)日本穀物検定協会(井出道雄会長、塩川白良理事長)は6月18日、一般の総会にあたる評議員会を開き、令和5年度(2023)事業報告・決算を決議した。それによると一昨年の不祥事から回復傾向にあるものの、100%カバーするには至らず、令和5年度の事業収益は▲6億70百万円(▲15.8%)の35億62百万円となった。穀検の減収は2年連続。また、同じく不祥事に伴い一時凍結していた新研究所の建設工事は、今年4月に着工に漕ぎ着けたことを明らかにしている。来年8月竣工予定。
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埼玉県吉川市のJR武蔵野線「吉川美南」駅東口前に建設予定の穀検・新研究所は、完成後に現在の中央研究所(千葉県市川市)、東京分析センター(江東区塩浜)、神戸分析センター(神戸市中央区)を集約するもの。一昨年、農林水産省から、農産物検査法違反に伴う業務停止命令と業務改善命令を受けたことに伴い、建設計画を一時凍結していた。土地は取得済みだったため、「建物がなくても税金の支出は発生する。信頼回復のためにも、早期の効率化が必要と判断」(塩川理事長)し、今年4月の着工にゴーサインを出した。
【穀検・新研究所 建設概要】
《 設 計 》清水建設㈱一級建築士事務所
《 施 工 》清水建設㈱東京支店
《敷地面積》7,000.13㎡(2,117.54坪)
《建築面積》2,009.89㎡(607.99坪)
《延床面積》5,229.72㎡(1,581.99坪)
《建ぺい率》28.72%(70%)
《容 積 率》73.94%(200%)
《建物概要》地上3階建て鉄骨造り(最高高さ14.430m)